レンゴー㈱&住友林業㈱が再生航空燃料(SAF)の原料を製造・販売する新会社設立

JSRA賛助会員であるレンゴーペーパービジネス㈱の親会社であるレンゴー㈱と住友林業㈱は再生航空燃料(SAF)の原料を生産・販売する新会社を年内に立ち上げる。建設・解体工事で出た廃材などを木材チップに加工しSAFの原料となるバイオエタノールを製造する。住友林業㈱と組むことで木材を安定的に調達できるようにし、バイオエタノールを大量生産する体制を整え、将来における事業転換に向けた試行を実施する。

 

新会社はレンゴー㈱子会社の静岡県富士市にある大興製紙㈱の敷地内にプラントを建設する。住友林業㈱が建物の建築や解体の際に出た廃材や端材から作った木材チップを大興製紙㈱に供給。大興製紙㈱が木材チップをパルプに加工する。そのパルプを新会社のプラントで糖化・発酵させてバイオエタノールを製造する。2027年稼働を計画する。

 

生産したバイオエタノールはSAFを生産する石油元売り会社へ販売。最終的に生産されるSAFは日本航空(JAL)などの国内航空会社を中心に供給される見込みです。SAFは石油由来のジェット燃料に比べて二酸化炭素の排出量を8割減らす事ができる。日本政府は30年までに国内で消費する航空燃料の10%にあたる172万キロリットルをSAFに置き換える事を目標に揚げている。

 

(情報源;日本経済新聞 2025年4月23日朝刊)

<SAFとは?詳細説明>

https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/saf.html

ENEOSはCO2を電気分解しタイヤ原材料(カーボンブラック)の量産対応推進

ENEOS HDの資源開発子会社であるENEOS Xploraが同志社大学と組み、タイヤの強度を上げるのに使用されている「カーボンブラック」を、従来の石油・石炭から取り出す製法ではなく、CO2を電気分解する方法で量産すべく4月以降共同開発を進める事を決定。生産設備に数十億円を投資し、2030年代初頭に年間1万5千tonを量産する目標をあげる。

 

CO2からカーボンブラックをつくる技術は世界で研究が進んでいる段階で、現在は量産の事例はない。同社大学はすでに合成技術を確立しており、量産に向けた規模の拡大が課題との事で、石油製品に代わる新規需要取り込みを目指すENEOS HDと組み、量産に向けたコスト削減&生産効率向上の為の最適触媒開発を進めるとの事です。尚、原料となるCO2はENEOS HDの製油所やコンビナートから排出されるCO2を買い取って使用する他、CCS(CO2を分離・回収して地中等に貯留する事)向けに集められたCO2も一部使用する。この背景には政府が2026年度よりCO2の排出枠を売買する排出量取引制度を本格的に始める為、ENEOS HDとしては採算が見込めると判断したと考えられる。

 

尚、ENEOS HDはCO2の活用については2024年にCO2とグリーン水素を原料とする「合成燃料」の実証生産も始めた。合成燃料とは環境負荷の小さいガソリン代替燃料やジェット代替燃料(SAF他)の総称で、既存の石油製品のサプライチェーンも生かせる為効率良く活用出来るので、開発に各社・各業界注力している。

(情報源;2025年3月11日 日本経済新聞)

 

<排出量取引制度とは?>

https://journal.meti.go.jp/p/36485/#:~:text=%E3%80%8C%E6%8E%92%E5%87%BA%E9%87%8F%E5%8F%96%E5%BC%95%E5%88%B6%E5%BA%A6%E3%80%8D%E3%81%AF,%E4%BB%95%E7%B5%84%E3%81%BF%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

 

 

 

 

エタノールからブタジエン生成の技術実証工場の建設(横浜ゴム)

横浜ゴムと日本ゼオンは、植物原料由来等のエタノールからブタジエンを生成する技術を実証する為のベンチ設備を、ゼオン徳山工場内に建設する事を決定した。ベンチ設備は26年より稼働開始し、ブタジエンの確保と量産に向けた各種データを収集していくと発表した。

 

今回実施する実験は、植物原料由来等のエタノールを高効率な触媒によりブタジエンに変換するもの。植物原料由来等の合成ゴム量産化する技術確立の第一歩を目指す。ゼオンはベンチ設備で生成したブタジエンからポリブタジエン(ブタジエンゴム)を試作し、横浜ゴムはそのブタジエンゴムを使用したタイヤの試作と走行テストを実施し、大規模実証に向けたデータ収集を行う。

 

両社は2030年代に植物原料等からブタジエン、イソプレンを高効率で生成する二つの技術の社会実装を目指しており、今回のベンチ設備は「エタノールからの高効率ブタジエン合成」に基づくものとの事です。

(情報源;2025年3月5日発行 自動車タイヤ新聞)

<ブタジエンとは?>

   https://media.inaki.co.jp/br

<イソプレンとは?>

   https://media.inaki.co.jp/ir

空気不要でパンクしない次世代タイヤを自動運転で実証実験(㈱ブリヂストン)

滋賀県東近江市とタイヤ製造大手「ブリヂストン」(本社・東京都)は、空気を入れず、パンクもしない次世代タイヤの実用化を目指し、今年1月に連携協定を結んだ。市が運行する自動運転サービスの車両に、同社が開発するタイヤを装着して実証実験に取り組み、2026年中の実装(実用化)を目指す。

 

同社によると、開発中のタイヤは「AirFree(エアフリー)」。空気充填じゅうてん不要のため、パンクせず、空気圧に起因する故障が発生しない。空気の代わりに特殊形状の樹脂製スポークが荷重を支え、乗り心地を確保する。さらに、路面に接するゴム部分は摩耗した場合、貼り替えることができる。スポーク部分はリサイクルしやすい素材を使用。粉砕、チップ化、溶かすなどして再成型をできるようにしたいという。

 

このタイヤを、同市が奥永源寺地域で運行している自動運転サービス「奥永源寺けい流カー」に装着して実証実験する。時速20キロ・メートル未満で低速運転する小型電動車両で、「グリーンスローモビリティ(グリスロ)」と呼ばれる。車両は定員6人のカート型。道の駅「奥永源寺渓流の里」(東近江市蓼畑町)と黄和田町、杠葉尾町の往復4・8キロ・メートルを、道路上に埋め込まれた電磁誘導線をたどり、「自動運転レベル2」で走行する。市は「グリスロのさらなる進化を促し、持続可能な循環型社会の構築に大きく貢献する」と期待し、同社は「パンクの心配がなく、メンテナンスの効率化と資源生産性の向上実現で、タイヤをより長く、安心、安全に使う新しい価値を創出する。高齢化、過疎化、労働力不足という地域課題に直面する地域社会を足元から支えたい」としている。

 

 (情報源;2025年3月2日 読売新聞)

 

経営強化・起業をサポートする「スタートアップ創出促進保証」

日本では、欧米各国に比べて開業率が低く、経済成長における課題となっていますが、経営者保証を求められて失敗したときのリスクが大きすぎることから、起業をためらう人が多いと言われています。そこで、起業時のリスクを軽減するための制度として、「スタートアップ創出促進保証制度」が2023年3月15日から始められています。この「スタートアップ創出促進保証制度」は、起業家や創業者が金融機関から融資を受ける際に経営者保証(経営者個人による連帯保証)を不要とする制度です。

 

スタートアップ創出促進保証は、起業・創業時の経営者保証を不要とする信用保証制度であり、創業予定者に加え創業後5年未満の法人も受けられる制度です。そして、金融機関から融資を受ける際に、経営者個人による連帯保証が不要となり、担保と保証人を用意せずに利用できることが最大のメリットです。また万が一、融資を受けた資金を返済できなかったとしても、経営者が個人的に返済を求められることはありません。既存の事業に加え新規事業を展開する場合等に、下記詳細情報から制度の詳細や使用時の注意点等をしっかり確認した上で、活用検討願います。

 

(情報源;独立行政法人中小企業基盤整備機構)

 

<詳細は以下より>

https://j-net21.smrj.go.jp/support/publicsupport/20250214.html

植物由来合成ゴムを使用したタイヤの商業化検討(ブリヂストン他)

ブリヂストンとENEOSマテリアル及び日揮HDは植物資源由来の合成ゴムを使用したタイヤの商業化に向け3社連携を加速する。3社は2022年から植物資源由来のバイオブタジエンとタイヤ用合成ゴム製造の基礎的な技術検討や市場調査を進めてきた。2024年7月、ENEOSマテリアルと日揮HDの2社が参画する「木質等の未利用資源を活用したバイオものづくりエコシステム構築事業」がNEDOの「バイオものづくり革命推進事業」に採択されたのを受け、3社は植物資源由来の合成ゴムを使用したタイヤの商業化に向け、以下の取組みを促進する。

 

①植物資源由来のバイオエタノールより得られるバイオブタジエンの製造

②同バイオブタジエンを使用した合成ゴムの製造

③同合成ゴムを使用したタイヤの開発

 

2030年代前半でのタイヤ商業化をめざし、3社で2028年迄にパイロット装置による植物資源由来の合成ゴムを使用したタイヤの技術検証を開始する予定との事です。

 

                    (情報源;自動車タイヤ新聞 2025年2月19日)

日本製紙等が航空燃料SAFの原料生産で新会社立上げ

日本製紙、住友商事及びバイオマス関連のスタートアップGreen Earth Instituteの3社で、持続可能な航空燃料(SAF)の原料を生産・販売する共同出資会社を2025年3月に設立すると発表しました。日本製紙の岩沼工場内に生産設備を導入し、SAFの原料となるバイオエタノール等を生産する。GEIが開発した低コスト生産方式を採用し、27年には1,000キロリットル以上生産する予定であり、2030年頃までには生産能力を数万キロリットルに増強予定です。尚。国交省は2030年には国内で172万キロリットルの量が必要になると考えているとの事です。

 

バイオエタノールの原料としては近隣で調達できる木質チップを使用し、「地産地消」により輸送時に発生するCO2の排出量も少なくて済むとの事です。日本製紙としては将来的には他の工場に設備導入する事も検討しています。尚、バイオエタノールはサトウキビや木材等の植物由来のバイオマスを原料として作られたエタノールです。そして、化石燃料に比べてライフサイクルにおけるCO2排出量が少ないことから、地球温暖化対策や石油代替燃料として注目されています。また、バイオエタノールはガソリンへの混合や燃料電池、化粧品などへも活用できとの事です。

 

                    <出典;日本経済新聞 2025年2月14日 朝刊>

 

<バイオエタノールの詳細資料は以下より>

https://tenbou.nies.go.jp/science/description/detail.php?id=6

 

<SAFの詳細資料は以下より>

https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/saf.html

 

 

青年部会資料送付(カーボンニュートラル対応の進捗状況 2025)

2月7日(金)に実施しました青年部会セミナー資料につき送付致します。各位内容をチェックの上、社内での勉強会等で活用願います。

 

尚、リトレッドタイヤの基礎編は昨年実施したタイヤ基礎編Ⅱと合わせ基礎知識習得ページに掲載予定です。業者と折衝の上、実施しますので今暫くお待ちください。

 

 

<セミナー資料>

カーボンニュートラル対応の進捗状況2025

タイヤメーカー水平リサイクル最新展開状況(ブリヂストン&住友ゴム)

タイヤメーカーにおける水平リサイクル(使用済み製品を原料として再び同じ種類の製品を製造する事)関連の情報を連絡致します。

 

<ブリヂストン>

ブリヂストンは1月30日、タイヤの水平リサイクルの社会実装に向けて、関工場(岐阜市関市)敷地内に使用済みタイヤの精密熱分解パイロット実証プラントを建設すると発表した。2027年9月の稼働開始を予定、最大年間で使用済みタイヤ7500ton処理予定です。使用済みタイヤは精密熱分解後に分解油や再生カーボンブラックとして回収され、更に分解油はリサイクルオイル化し、合成ゴムの素原料であるブタジエン等の化学品となります。

 

又、再生カーボンはNEDO(国立研究法人)のグリーンイノベーション基金を新規に取得の上、石油由来の新品と同質のカーボンに変質する事で、従来より更に補強性を上げたリサイクルカーボンとして従来では使用できなかった部分(トレッド部分他)にも使用拡大を検討していきます。

 

同社は2022年から使用済みタイヤのケミカルリサイクルの取組みを実施してきましたが、2023年の小平地区での試作工場展開を踏まえ、今回はこれら廃タイヤからの原材料抽出の量産化に向けた安定製造の為に必要なプロセス設計や品質管理等のノウハウ取得が目的となります。この検討・検証を踏まえ、次期ステップ(2030年以降)は量産対応となる予定です。

 

 

<住友ゴム>

住友ゴムはタイヤ主原料の一つであるカーボンブラックにおける資源循環対応を三菱ケミカルと1月から開始した。今回の協業は住友ゴムから廃タイヤ粉砕処理品やゴム片を三菱ケミカルに供給し、三菱ケミカルはこれらを原料の一部としてコークス炉に投入てケミカルリサイクルを行うというもの。この取り組みで得られたタールよりカーボンブラックを生産し、それを住友ゴムが生産するタイヤの原料に使用する。通常カーボンブラックは石炭・石油から得られる重質油(タール等)を原料とするが、今回三菱ケミカルはタイヤ再生材料を原材料とするケミカルリサイクルを昨年からの実証実験を踏まえ、リサイクルカーボンを製造・販売する事を決定した。尚、コークス炉を利用しタイヤ再生材料を使用したリサイクルカーボンは世界初との事です。住友ゴムは該リサイクルカーボンをレース用及び一般乗用車向けに採用し、2026年以降採用を順次拡大する意向です。

 

中小企業のための「生成AI」活用入門ガイド(第6版)掲載…東京商工会議所作成

中小企業の為の生成AIの導入・活用にあたっての最低限必要な知識・利活用法・注意事項をまとめたガイドの最新版(第6版)を東京商工会議所が公開しました。この最新ガイドを活用し、AIを武器に自社の生産性向上、イノベーション推進、競争力強化に役立ててください。

 

<生成AI活用ガイドブック>

生成AI活用入門ガイド

 

 

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